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美和ロック 東日本地区のSD総会を開催 3500万個のリフォーム需要 アフターメンテ通じ掘り起こし

1998.07.01 15:27

 美和ロック(和氣正雄社長)は6月17日、東京・目白の椿山荘で、平成10年度東日本美和SD会総会を開催した。ドアロックのトップメーカーである同社ではこれまで市場に供給した1億4000個から発生するリフォーム需要に着目しており、SDの一層の活性化を図る。
 今回の総会には、東日本美和SD会に加盟する関東・甲信越地区の178店が集まった。
 関東・甲信越地区SD総代理店の日本ロックサービスの二上敏夫社長、SDを代表して坂本金物店の坂本寿雄社長などが挨拶、新規認定店13店の紹介などが行われた。
 地区総会は今後全国各地で開催していく予定。
 「SD」は美和ロックサービス代行店の呼称で、同社の専用施設において研修を行い認定したロックスミス(錠前技術者)のこと。防犯相談からロックやドア回り金物等の取付け、交換、修理、ビル・住居のセキュリティシステムのリフォーム施工およびアフターメンテナンスを行っている。
 今年で発足28年目を迎え、現在全国で695店。今回の総会では同社リフォーム・サービス部・西川忠司部長から「2000年にはSD1000店体制にしたい」と方針が示された。
 同社ではこれまで市場に1億4000万個のロックを供給しているが、このうち15年以上たったものが約7000万個ある。「この半分の3500万個は”早く取り替えてほしい”と声なき声をあげている。これは眠れる巨大市場だ」(和氣社長)と、アフターメンテナンスを通じて、潜在的なリフォームニーズを掘り起こしていきたい考え。
 その意味でSDの役割を重要視しており、総会でも「発注から納期までの短縮化」「前年度売上に対する報奨制度」などSD事業の充実策が打ち出された。




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