週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

大阪「サウスゲートビルディング」大規模改修へ

2024.10.14 11:40

 JR西日本ステーションシティ(大阪市北区)は、大丸松坂屋百貨店(東京都江東区)、JR西日本SC開発(大阪市北区)の3社で連携し、「サウスゲートビルディング」の大規模リニューアルの計画を始動する。リニューアルは、2025年秋から約4年をかけて段階的に行っていき、グランドオープンは2029年の予定。
 「サウスゲートビルディング」はJR「大阪」駅南口に直結する、百貨店「大丸梅田店」や「ホテルグランヴィア大阪」などで構成される複合商業施設。1983年に地上27階地下4階の複合施設「アクティ大阪」として開業し、2011年に地上15階のビルを増設して「サウスゲートビルディング」として生まれ変わった。
 今回リニューアルするフロアは地下2階~地上15階部分で、リニューアル後は地下2階~地上9階を大丸松坂屋百貨店が、10~15階をJR西日本SC開発が運営する予定。
 大丸松坂屋百貨店の親会社であるJフロントリテイリング(東京都中央区)は、2024年度始動の中期経営計画で重点7都市での「エリアの価値最大化」を掲げており、「大丸梅田店」はその一つである大阪エリアでの重要な拠点と位置づけている。「大丸梅田店」はエリアシナジー創出に向けてさらなる活性化を図り、国内外からの広域な集客を目指すため、これまで培ってきた商業施設運営の知見を集結させ、フロア構成を抜本的に見直すとしている。
 JR西日本SC開発は、新たなショッピングセンターを開発する。「大阪」駅北口側の「ノースゲートビルディング」内の商業施設「ルクア大阪」との買い回りや相乗効果も期待できるような専門店を集積させ、ファミリー層やインバウンドの需要の取り込みも図る構想。




週刊不動産経営編集部  YouTube