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八重洲・日本橋・京橋でアートフォトイベントを展開 休日の来街者増加・街のさらなる活性化目指す
2024.10.21 11:53
東京建物(東京都中央区)は7日、特別協賛として参画する世界最大級の写真展「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」の開催にあたり、写真事業支援を通じたYNK(八重洲・日本橋・京橋)エリアの来街者増加や、不動産価値のさらなる上昇につなげるための街づくりの取り組みに関する発表会を開催した。
YNKエリアは大企業の本社オフィスが集積し、エリア内の企業の時価総額の合計は22兆円を超え、平日はオフィスワーカーで終日にぎわっている。一方で休日の賑わいは他エリアと比べて小さく、平日の来訪者数対比でみる休日の来訪者数割合は、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの55・8%に対してYNKエリアは41・5%にとどまっている。こうした状況を背景に、東京建物ではYNKエリアの休日における人流の増加を目指し「ウィークエンドエコノミー」の活性化に資する取り組みを実施している。そのアプローチのひとつがアートを通じた街づくりであり、作品の展示しやすさや設置のフレキシブルさから写真アートに着目。同社は写真プロジェクト「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」の継続的な支援を行っており、今月27日までの期間中はYNKエリアの街中に巨大な写真が続々と出現。中央区をはじめプロジェクトの協賛企業、協力企業などの後援をもとに、芸術性の高い写真を展示することでエリアを盛り上げる。
現在、八重洲エリアでは東京建物などが事業主となって大型再開発の建築工事が行われている。工事中は街に仮囲いなど壁面の空間が多いことから、これをアートの余白のキャンバスに見立て、「シティキャンバス」として日本の写真家が撮影した写真が展示されている。