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竹中工務店 木質化と耐震化を両立 CLT活用の耐震壁を開発
2024.11.11 11:38
竹中工務店(大阪市中央区)は、CLT(直交集成板)と鋼板を組み合わせ、高い耐震性能を発揮する耐震壁技術「KiPLUS WAVY」を開発した。高い耐震性能により大規模・高層建物にも適用でき、居室や執務エリアに耐震壁を設置する場合でも、木による快適性の高い空間を実現することが可能となる。
従来型の「WAVY」は波形鋼板と周辺の柱・梁フレームから構成される波形鋼板耐震壁で、2007年の開発以来70件以上の建物に採用されている。波形鋼板が大きな地震力を受けた際に急激に耐力が劣化する「座屈」を両面から山形鋼で挟み込むことで抑え、高い耐震性能を発揮することができる。
今回開発した「KiPLUS WAVY」は、波形鋼板の座屈変形をCLTと山形鋼によって抑えるもの。木質材でありながら従来と同等の性能が発揮できることを確認し、日本建築総合試験所の技術性能証明も取得している。
木質材のため、壁を配置できる場所が限られている建物等にも適用しやすく、建物の用途や構造種別に関わらず採用することが可能。居室や執務エリアに耐震壁を設置する場合でも、木質空間を実現することができる。
第1号の採用事例として、神戸学院大学有瀬キャンパス1号館計画に適用を予定。同キャンパスは鉄骨造地上3階で、竣工は2026年3月31日を予定している。