週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
小田急不動産 兵庫県西宮市で冷凍冷蔵倉庫着工
2024.11.18 16:52
小田急不動産(東京都渋谷区)は、兵庫県西宮市で冷凍冷蔵倉庫「(仮称)小田急不動産ロジスティクスセンター鳴尾浜コールドストレージ」を着工したと発表した。兵庫県での物流施設の開発、および冷凍冷蔵倉庫の開発は、それぞれ同社にとって初となる。竣工は2026年3月を予定している。
開発地は兵庫県西宮市鳴尾浜。阪神高速5号湾岸線「鳴尾浜」ICから約1・1kmに位置する。
建物は、敷地面積4064㎡、延床面積8008・98㎡、鉄骨造地上4階建て。冷凍冷蔵倉庫としての機能を備え、マイナス25~5℃に設定可能な温度帯可変区画のほか、一部に10~25℃に設定可能な区画を備える計画。冷凍冷蔵設備は自然冷媒を採用し、BCP対策として主要設備は屋上に配置する予定。
入居テナントには尼高運輸(兵庫県尼崎市)を予定し、関西圏での拠点の一つとして1棟賃貸する。
小田急不動産はこれまで日本全国で6棟の物流施設の開発を手掛けてきた。そのノウハウをもとに、今後は冷凍冷蔵倉庫開発も積極的に手掛けていく方針。今後の計画についても順次発表するとしている。
物流不動産市場の拡大にともない、開発される施設の差別化も進んでいる。これまで供給の中心となっていた温度調節機能を持たないドライ倉庫(常温倉庫)はニーズが鈍化しつつあるとされているのに対し、冷凍冷蔵倉庫は食品ECの拡大に後押しされニーズも堅調。デベロッパー各社では、険物物倉庫や都市型物流施設などとともに開発を加速させている。