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清水建設 みなとみらいで大規模オフィスビル建設着手
2017.08.14 13:06
延床面積10万㎡超・シミ建設過去最大の開発
清水建設(東京都中央区)は1日、横浜みなとみらい21地区において「(仮称)M㎡1―54街区プロジェクト」の建設工事に着手した。同エリアにおける大規模賃貸オフィスビルの第2弾。「クリエイティブな企業活動を支える次世代ワークプレイスの創造」をコンセプトに「フレキシビリティ」、「環境」、「ウェルネス」、「事業継続性」に対応したオフィスを提供する。
建設地は横浜高速鉄道「新高島」駅の直上。
建物は地上19階、延床面積約10万2000㎡、総投資額は550億円で、清水建設の単独開発としては最大。竣工は2020年2月末を予定している。
オフィスはワンフロア最大約1400坪の大空間を確保し、柔軟なレイアウトが可能。研究施設やショールームなどのニーズに対応するため、最大天井高3500mm、1000kg/㎡の床荷重に耐えられるヘビーデューティーゾーン、給排水対応設備を備えた「フレキシブルフロア」を4フロア設ける。
1~2階には託児所やカンファレンス施設を設置し、日常生活やビジネスをサポート。敷地内には植栽豊富な外部空間を設ける。非常時にはカンファレンス施設や広場を開放し、帰宅困難者も受け入れる。
空調は不快な気流が生じず温度ムラが少ない放射式。さらにコージェネレーションシステムによる省エネによりZEB Readyを目指す。事業継続性については長周期地震動にも対応した免振システムにより安全性を確保。停電時には非常用発電設備により共用部へ7日間電力を供給し、執務室内にも一定量の電力を供給する。
竣工時にLEEDゴールド認証、CASBEE横浜Sランクの取得を目指すとともに、健康・快適性に配慮した建物・室内環境評価システム「WELL認証」の取得も目指す。