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「高輪ビルマンション建替組合」設立 底地の権利を一元化した権利変換型の建替えスキーム

2024.11.25 11:57

 日鉄興和不動産(東京都港区)、首都圏不燃建築公社(東京都港区)は、事業協力者として参画している「高輪ビルマンション建替え事業」で、「高輪ビルマンション建替組合」を設立した。
 立地は東京都港区高輪。東京メトロ南北線「白金高輪」駅から徒歩3分に位置する。前身の「高輪ビル」は、SRC造地上12階建て、総戸数40戸、事務所、店舗の複合用途マンションとして1967年に竣工した。今年2月に区分所有者全員の合意をもって建替えが決議され、10月に港区による建替組合設立認可を受けた。
 建物・底地・隣地を一体敷地として建替組合が取得し、既存マンションの地上権割合に準じて権利変換をする「権利変換型」の建替えで、所有権化を行うスキームで円滑に建替えを実現するという。 
 建替え後は、敷地面積約1772㎡、延床面積約1万1190㎡、鉄筋コンクリート造地上18階建て、総戸数115戸のマンションとする。1階は店舗、3~18階は総戸数115戸の住宅となる。
 災害時の地域集合場所に指定されている南側隣地の「高松くすのき公園」には、災害時に地域に開放するマンホールトイレや防災倉庫等を設置する。
 敷地内には緑地等を計画し、「高松くすのき公園」とつながる立体的な緑の景観を形成し、快適で安全な歩行空間を整備する。また、緊急輸送道路である桜田通りから「高松くすのき公園」までの歩道が狭くなる部分には、周辺に開かれたポケット広場を計画する。




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