週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
昨年に引き続き2回目の「DAIKENパブリックフェア東京」 今年は3日間 展示面積2倍に増やして開催
2024.11.25 12:07
大建工業(大阪市北区)は11月12~14日の3日間、「DAIKENパブリックフェア東京」を開催した。設計事務所やゼネコン、工事店など、非住宅系の事業者を対象とした製品提案会で、合計1870名が訪れた。
昨年に続き2回目の開催となる「DAIKENパブリックフェア東京」。昨年は「住友不動産秋葉原ビル」1階のイベントホール・ベルサール秋葉原を利用して開催したが、想定以上の来場者数および反響から、今年は3日間かつ展示会場の面積を約2倍の「大田区産業プラザPiO」に移しての開催となった。展示数は自社製品だけで70点以上。協力会社と一緒に展示等を行い、来場者に向けて様々な体験コーナーなどを提供・提案した。ちなみに来場者の内訳は設計事務所や工事業者、デベロッパー、ゼネコン等で約400名。ハウスメーカーや工務店などで約200名。流通店・販売店、また商社等で約900名。その他で約370名が訪れた。
パブリックフェア最初の展示は、同社が行うサステナブルへの取り組みをパネル展示で紹介。パネルの素材は木材加工で排出された木の廃材を再利用しており、サステナブルな取り組みだけでなく同社の技術力の高さもアピールする形となった。続けてエコ素材の展示も実施。軽量等が強みの木質培地「グロウアース」を使用した菜園システム「みんなのエコ菜園」の紹介で、オフィスビルや賃貸住宅、商業施設の屋上や空きスペースなどで手軽に野菜栽培ができる菜園システムの紹介も兼ねている。
またフローリングや天井材など、建材メーカーである強みを生かした商品の紹介も行った。特徴的な商品としては、土足対応WPCフローリングにバイオマス由来の材料を用いた「バイオリーフ」シリーズ。木そのものの美しさや素材感を味わうことができる公共・商業施設向けの床材。木材組織にプラスチックを染み込ませて固める独自のWPC加工により、天然木を表面化粧材に用いながらも傷が付きにくく耐久性に優れた土足対応床材となった。意匠性やメンテナンス性は市場から高く評価され、また国産材や地域産材の活用ニーズにも応えることができる。
その他にも昨年に続き人気商品のふく射式冷暖房システム「ユカリラ」、オリジナル形状の軽天材を同一面内で格子状に組み上げた耐震天井「ダイケンハイブリッド天井」、公共施設向けの不燃天井材で吸音性も併せ持つグリッド用天井材「ダイロートン12mmグリッド」なども展示した。ちなみに来場者アンケートの結果で関心の高い展示(項目)は、1位が床材コーナー。2位菜園・木質培地コーナーと続き、3位はエコ素材コーナー、4位はユカリラ体感コーナーとなった。今年の反響を通して、引き続き非住宅分野の公共・商業施設分野での積極的な展開を進めていく。