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地域密着型商業施設のシリーズ第3弾「LICOPA東大和」第1期施設メゾン棟が11月29日に開業

2024.12.02 11:35

 ヒューリック(東京都中央区)が手掛ける地域密着型商業施設「LICOPA」のシリーズ第3弾「LICOPA東大和」の第1期施設・メゾン棟が11月29日に開業を迎えた。
 「LICOPA」は地域生活の新しい拠点、日常生活の交流HUB「Life Community PARK」をコンセプトに誕生した商業施設。人と人との交流や出会いを生み出す「まちの公園」のような、コミュニティの中心地となる場所を目指す。今回の「LICOPA東大和」は、多摩都市モノレール線「桜街道」駅徒歩9分、西武拝島線「玉川上水」駅から徒歩11分の桜街道沿いに立地。規模は地上5階建てで、延床面積は約4万6800㎡。敷地面積は約2万3200㎡で、店舗面積が約1万6100㎡(1~2階のフロア)にもなる。
 同物件は長年にわたり同地の生活拠点を担ってきた大型スーパー・イトーヨーカドー東大和店を更に進化した商業施設へ再生させたもの。ヒューリック、イトーヨーカ堂(本社所在地は東京都品川区、登記上の本店所在地は東京都千代田区)、セブン&アイ・クリエイトリンク(東京都千代田区)の3社による協業・連携により、既存物件のリニューアルおよび新規商業施設の開発を行った。既存物件のメゾン棟に関しては、地域住民が集い楽しむ空間としてフードコートをはじめとした共用スペースを拡充。また大型LEDビジョンを含む複数のデジタルサイネージも設置。店舗情報だけでなく地域の様々な情報を発信するなど、情報拠点機能も担う。
 今回のリニューアルでメゾン棟には計35店舗が出店。ファッションや雑貨などを扱う無印良品がエリア初出店となり、更に家電のノジマ、均一ショップのダイソー、くまざわ書店といった従来から支持の高かった大型物販店も内装を一新し再スタートを切った。注目を集めたのが広々としたフードコートの「LICOPA DINING」。誰にでも開かれたパブリックスペースとして気軽に利用できる。2階には買い物途中の休憩や待ち合わせなどに自由に活用できる共用スペース「LICOPA STUDIO」をつくった。各種催事などに利用できるマルチプルな場所として機能する。同スペースを囲うようにゴルフスクール&練習場やダンス教室、体操教室があるのも特徴だ。
 現在メゾン棟の隣接地では第2期施設・テラス棟の開発が行われている。従前は独立立体駐車場が建っていたが解体され、今後は地上2階建て・延床面積約3100㎡の商業施設が建設される。オープンは25年秋の予定だ。前日28日にはプレス内覧会を開催。バリューアッド事業部 アーバン事業室 部長代理の會田良介氏は「テラス棟には路面店感覚で利用できる飲食店やクリニックなどの誘致も計画しています。メゾン棟とは違った店舗を取り揃え、多様なニーズに応えていく予定です。ちなみに双方の建物をブリッジで繋ぐ計画もあります」と語った。




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