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日立製作所 省エネ効果の氷蓄熱方式 ピーク時に最大45%節減
1998.06.21 14:16
日立製作所(東京都千代田区)では、冷熱源に氷蓄熱を利用したビル用マルチエアコンで、省エネ効果の高い新シリーズを8月より販売開始する。
氷蓄熱方式の空調は、一般に使用電力量がピークとなる午後1時から3時の時間帯に氷が溶解する際の発熱量を利用することでエネルギーの節減を図るもので、今回同社が販売するタイプは、ピーク時の電力量を40から45%節減することができる。
氷蓄熱方式は二酸化炭素削減を目的とする地球環境問題と省エネルギー対策から、4年程前から注目され始め、平成8年10月から平成9年9月の期間で、空調業界全体で約3000台の販売があり、同社ではその内約50%のシェアをしめている。
販売方法は、同社の販売・施工会社である日立冷熱を中心に、全国の代理店約100社を通じてゼネコン、設計事務所、ビル管理会社などに営業を行う。