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三菱地所 丸ビルの再開発概要正式に固まる 平成11年春着工14年夏完成へ 地上37階・延床面積約16万平米の複合ビル

1998.04.21 16:59

 三菱地所(東京都千代田区)では、「丸の内ビルヂング」の再開発概要を正式に発表した。計画では、三菱地所と三菱商事の三菱商事ビル別館の再開発と一体で開発するもので、新しい丸ビルは来年春に着工、2002年夏の完成を予定している。一方、三菱商事の新本社ビルは2007年夏完成の予定。
 三菱地所では、丸ビル街区開発計画について、去る4月10日正式に発表。再開発に着手する運びとなった。同社では昨年の4月、東京都より示された「区部中心部整備指針」や行政と民間の共通の議論の場である「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会」で出された方向性を踏まえながら、丸の内地区における保有ビルの再開の検討を進めて来たが、都市計画案が公表されるに到り、詳しい概要を発表したもの。
 その中心となる丸ビル街区の開発では、三菱商事丸の内本社ビル街区との一体開発となり、地域の拠点となるビルとしては、先進的なオフィス機能に加え、交流施設・商業施設を集約し、その充実を図るとともに、仲通りにおいては、魅力的な街並みを創出し、賑わいの醸成を図る計画。
 二つの街区(合計1.5ヘクタール)では、超高層ビル2棟(総延床面積・21万8000平米)が建設される予定で、両街区は地下1階で貫通する歩行者通路が整備される。また同時に地下2階レベルでは、駐車場を接続し、一体化が図られる。
 丸ビル街区建物計画は、敷地面積約1万29平米。建築面積約7700平米。地下4階・地上37階建て、高さは約180メートル、容積対象面積14万4000平米となる。その内、オフィス部分は9階から34階で、ワンフロアの有効面積は約2000平米。着工は平成11年春で、竣工は平成14年夏を予定。




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