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「ららテラス川口」2025年5月開業へ 旧そごう川口店をライフスタイル型商業施設にリニューアル
2024.12.23 11:28
三井不動産(東京都中央区)は、JR「川口」駅前の「旧そごう川口店」をリニューアルする「(仮称)川口駅前商業施設計画」の施設名称を「三井ショッピングパーク ららテラス川口」に決定し、2025年5月に開業すると発表した。
立地はJR京浜東北線「川口」駅東口ロータリーに面し、駅とはペデストリアンデッキで接続されている。
同事業では、「旧そごう川口店」の既存建物を生かしながら内装および一部外装のリニューアルを行い、「ライフスタイル型商業施設」に改修するもの。建物は、敷地面積約8900㎡、延床面積約6万8800㎡、店舗面積約2万1500㎡、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造地上11階地下2階。
リニューアルのコンセプトは「『在るもので、新しく』~川口のレガシーを継承した、新たな街のランドマーク~」。長く親しまれた「旧そごう川口店」の遺産である大時計や大理石などを継承しながら、地域住民の生活ニーズを満たすバラエティ豊かな店舗を揃えることで、「旧そごう川口店」時代からの利用客には愛着が湧くような、新たな世代の顧客にとっては居心地のよい、多世代から愛される施設を目指すとしている。入居テナントは約100店舗を予定。アパレル・コスメ・生活必需品や生鮮食品・スイーツ等のグルメ店舗などを揃える。
地下1階は「食料品・フードコート」のフロア。スーパーマーケットや生鮮食品等食物販店舗を集積させるほか、フードコートを設置。1~4階は「デイリーセレクト」フロア。デイリーユースからセレクトショップまで出店する、ファッションとビューティー&雑貨、ライフスタイルのテナントを揃える。4~8階は「ファッション&ライフスタイル」フロアとし、中・大型専門店を中心としたテナントを誘致する。
リニューアルを機に、テナント従業員が働きやすい環境と豊かなコミュニティを創出する取り組みも実施する。テナント従業員の働きやすい環境の実現とES(従業員満足)向上を目指し、専用休憩室や専用喫煙室を設置。ゆっくり休憩できるスペースを用意する。また、働きやすい環境と豊かなコミュニティを創出する三井不動産の取り組み「三井ショッピングパークスタッフサークル」の一環として、HataLuck and Person(東京都中央区)の店舗マネジメントアプリ「はたLuck」も導入。施設内の情報伝達や従業員同士のコミュニケーションを、リアルタイムで連携・共有できるようになるという。さらに、オープンに先立つ2025年2月には「ららテラス川口」専用求人サイトも開設予定。各店舗の従業員採用を支援する。