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米・ボストンで2棟構成の住宅開発 大学・研究機関が集中し人口流入が著しいエリア
2025.01.06 11:54
竹中工務店(大阪市中央区)は、米国マサチューセッツ州ウォータータウン市で、ニューヨークを拠点とする開発事業者と、住宅開発を行っている。竣工は、2026年夏を予定している。
ウォータータウン市はハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など、世界最高水準の大学や研究機関が集積するボストンの西側に隣接する人口約3・5万人の都市。近年のライフサイエンス産業の高まりを受け、世界的な製薬企業が数多く研究拠点を新設・拡大していることから、高度プロフェッショナル人材や学生の人口流入が続いている。同市においては今後も堅調な住宅需要が見込まれること、また計画地周辺での新規住宅供給が限定的であることから、竹中工務店は今回のプロジェクトを希少な投資機会と捉え、2022年より参画しているオレゴン州ポートランド市でのプロジェクトに続く新規住宅開発事業として出資参画を決定した。
計画地はボストン市ダウンタウン地区から西に約14km、ケンブリッジ市から西に約7kmのエリアに位置する。計画名称は、「Elysian Watertown Square(アリシアン ウォータータウン スクエア)」。敷地面積は5747㎡で、延床面積は1万8519㎡、賃貸住宅棟と分譲住宅棟で構成される。
賃貸住宅棟は、地上5階地下1階建て、戸数137戸の住宅、店舗、収容台数131台の駐車場を備える。
分譲住宅棟は、地上3階建て、戸数5戸の住宅。同計画では、歴史的建造物指定を受けた既存建物を同棟に改修する。
また、計画建物はマサチューセッツ州の建物エネルギー効率に関する評価制度「Passive House」認証を取得する予定となっている。