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東京建物が豪州で住宅開発事業に参入
2025.01.06 11:55
東京建物(東京都中央区)は、オーストラリア・シドニーで、現地の住宅デベロッパーおよび資産運用会社と共同で、分譲住宅開発事業「Alex&Willow」に着工する。建築工事の着工は来月を予定し、竣工は2026年12月を予定している。
オーストラリアは米国やインドを上回る人口増加率が見込まれる一方で、慢性的な住宅不足という社会課題を抱えている。そこで同社は底堅い住宅需要を取り込み、高品質な住宅を供給することにより、社会課題解決への貢献を目指す。
計画地はシドニー近郊の閑静な住宅地として人気が高いクロウズネスト地区に位置し、住宅25戸、商業用途区画3区画の分譲住宅開発事業を展開する。敷地面積は約1262㎡、延床面積は約7382㎡、計画建物はRC造で地上5階地下2階建て。
クロウズネスト地区は、2024年8月に地下鉄駅が開業したことにより、シドニー中心部まで約7分と交通利便性が向上したことから、住宅購入検討層からの評価が高まっているエリア。
現地ではダウンサイザーと呼ばれる、長らく所有してきた大きな庭付き戸建て住宅を売却してコンパクトな都心マンションに買い換える住宅取得層が増加傾向にあり、本事業もダウンサイザーのニーズを見込んでいるとのこと。