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サンケイビル/朝日新聞社 「X-PRESS有楽町」竣工、内定8割
2017.06.19 11:47
サンケイビル(東京都千代田区)と朝日新聞社(東京都中央区)が千代田区有楽町2丁目で共同開発していた中規模オフィスビル「X―PRESS有楽町」が先月31日に竣工。14日に内覧会を開催した。建物規模は地上12階地下1階塔屋1階、延床面積7158・22㎡、敷地面積723・60㎡。基準階面積は406・63㎡。ミッドサイズビル「S―GATE」を手がけるサンケイビルがビルマネジメントを行うため、ビル名称に「managed by S―GATE」と表記し、S―GATEシリーズと同水準のサービスを提供するという。
産業経済新聞社(東京都千代田区、以下産経新聞社)と朝日新聞社の所有地に建設された旧「ラクチョウビル」の再開発計画であり、ビル名の「X―PRESS」の由来は、新幹線に隣接する立地性と「企業の成長を加速させる」という意味に加え、2社の共同開発を表現する「×(掛け合わせる)」、産経新聞社と朝日新聞社の土地にあることから「PRESS」を組み合わせという。
これまで建設された「S―GATE」シリーズとは異なり、新幹線をモチーフにしたスタイリッシュかつスピード感を意識した白基調の外装デザインが特長。また自然との共生を意識した壁面緑化や自然採光、自然換気を備える一方、新耐震基準の1・25倍の耐震性能、異系統2回線受電方式、災害時に専有部へ電気を供給する24時間運転可能な非常用発電機(15VA/㎡)を実装しておりBCP対策も抜かりはない。専有部は無柱空間でエレベーターホールにはアロマの香りが漂うアロマ空調を設置している。サンケイビルの担当者によると、内覧会開催時点で8割ほど内定しており、申し込みも多数入っており「反応は上々」とのこと。また1階にはビアホール「ニユートーキヨー」が入居している。