週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

フォトシンス スマートロック用途拡大 入退室の管理などを遠隔操作

2017.06.12 17:32

 フォトシンス(東京都品川区)が提供する日本初の法人向け後付け型スマートロック「Akerun(アケルン)」は、簡単に設置・使用できる「入退室管理システム」として知られており、利用者からも評価が高い。
 「Akerun」は、スマートフォンなどを利用して簡単に鍵の開閉ができるIoT製品。ドアのサムターンに同製品を取り付けるだけでドアを電子錠にすることができ、更にウェブ上の管理画面からクラウド上で入退室の記録チェックや鍵権限の付与・剥奪といった遠隔管理が可能である。また「Suica」や「PASMO」といったICカードによる解錠にも対応できる。
 更に入退室の把握によって、ビル・オフィスの省エネ化にも活用可能。例えば普段からあまり使用しないオフィスやフロアを同製品で把握できれば、空調のオン/オフや設定温度の見直し、照明の明るさを抑えるといったことに繋げ無駄な電力を削減することができる。また築年数の経過したビルであっても「Akerun」の導入によって最新のセキュリティシステムがすぐに使用でき、ビルの価値向上にも簡単に実現する。大規模な取り付け工事を行う必要も無く、退去時には原状回復工事の心配もない。
 利便性の高いスマートロックは管理・仲介会社からの評価も高い。シェアオフィスや貸会議室の利用状況の確認やオフィス・住居などの内覧にも使用できる。更に鍵権限の付与・剥奪を遠隔で行えるため、部屋の内覧を内覧者のみで行うことも可能。そのような点も好まれ、昨今では民泊物件の導入も進んでいる。
 代表取締役社長の河瀬航大氏は「『Akerun』は賃貸オフィスの共有扉やシェアオフィスの各部屋への設置、貸会議室や研究施設・病院などのセキュリティ向上といったあらゆる施設での設置・運用に適したスマートロックと思います。導入費用も割安で物件にも傷を付けません。そういった点から昨今では、管理会社や仲介会社からも評価が高く、順調に設置台数を伸ばしています」と語る。

PAGE TOPへ