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東京ビルヂング協会 室温を10度・表面温度を最大9度下げるサッシとガラスの一体型ユニットの講演開催

2017.05.22 17:20

 今月16日、東京ビルヂング協会(東京都千代田区)が定期開催する「ビルキョウサロン(三火会)」が「大手町ビル」3階で行われた。
 毎月の第3火曜日に開催されるビルキョウサロンは、同協会に所属する会員の親睦・情報交換活動を目的とした会で「三火会」とも呼ばれる。冒頭の約30分はビル経営に役立つ講演が組まれ、終了後は講師を囲んでの懇親会が実施される。今月のビルキョウサロンは「既存建物における開口部の省エネ改修と費用対効果 ~インナーガラスユニット トロポスによる室内温熱環境の快適化・省エネ化の取り組み~」と題し、フューチャーウインドウズ(茨城県水戸市)代表取締役の高田恭良氏を迎えて講演が実施された。
 フューチャーウインドウズは、既存ガラスの室内側に設置するサッシとガラスの一体型ユニット「トロポス」を提供している。トロポスはダブルスキンと同等の断熱・遮熱性能を持ちながら、低コストで導入できる製品。施工方法もガラスユニットの建て込み式で簡単にでき、圧迫感を与えないすっきりとした意匠性が特長である。
 更に窓ガラス1枚のみの状態と比較し、トロポス採用後は室内温度を最大で10度下げ、人の表面温度では9度下げることに成功している。ショーウィンドウがある店舗や飲食店などでは快適な室内空間を利用者に提供でき、また空調費の削減にも効果を発揮する。
 高田氏は「設置コストが従来よりも低額なうえ、イニシャルコストや年間のランニングコストを空調費の削減などによって浮いた金額で、約7年で回収できます。更に環境性に特化したビルとしての付加価値も付きますので、導入メリットは高いです」とトロポスの導入メリットについて語る。
 また今回も講演後は、代表の高田氏をはじめ同社社員を囲んだ懇親会が開催。「トロポス」を含め、窓ガラスの断熱・遮熱に関連する質問を質問する協会会員も多く見られた。次回のビルキョウサロンは6月20日16時半から。講演企業については現在調整中である。




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