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三菱地所/日本製粉/ジャパンリアルエステイト投資法人 「(仮称)新宿南口プロジェクト」着工
2017.05.22 17:23
「新宿」駅新南口直結の歩行者デッキが延伸
三菱地所(東京都千代田区)、日本製粉(東京都千代田区)及びジャパンリアルエステイト投資法人(東京都千代田区)は、東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目において3社共同で進めてきた「(仮称)新宿南口プロジェクト(千駄ヶ谷五丁目北地区第一種市街地再開発事業)」を来月1日から着工することを発表した。
「(仮称)新宿南口プロジェクト」は、明治通り沿いに立地する旧耐震基準の老朽化ビル((旧)新宿パークビル・(旧)日本製粉本社ビル・(旧)日本ブランズウィックビル)の3棟を1棟のビルに建替える計画。3社は建替えによって周辺地域の賑わい拠点や歩行者ネットワークの結節点の創出、地域防災機能の強化などを図ると共に、地上16階建てのオフィス・商業・地域貢献施設などからなる複合施設を整備する。
建物は地上16階地下2階塔屋3階の複合ビルで、最寄りのJR「新宿」駅から徒歩5分の場所に位置する。敷地面積は4138㎡、延床面積は約4万4100㎡。4~16階がオフィスフロアで、1~3階が商業フロア、地下2~1階が駐車場となる。ちなみに地域貢献施設は2階に設置予定。設計は三菱地所設計(東京都千代田区)、施工は大林組(東京都港区)が担当する。
特に同開発エリアは2016年の「バスタ新宿」開業以降急速に発展しており、新築の大規模複合開発ということも影響し周辺地域からの注目度も高い。またJR「新宿」駅に加え、「代々木」駅や東京メトロ「新宿三丁目」駅にも至近という交通利便性の高さも特長である。更にJR「新宿」駅新南口から既存デッキを延伸させることで、同プロジェクトの建物3階部分と接続し直接動線の確保を行う。これによって駅からアクセス性や回遊性の向上に繋がり、快適な歩行者ネットワークを形成できる。竣工時期は2019年8月末を予定。