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三菱地所 中期経営計画の説明発表会開催

2017.05.15 10:54

「社会ストックの有効活用」に注力していくと発表
 今月11日、「丸ビル」7・8階の丸ビルホール&コンファレンススクエアにて三菱地所グループの中期経営計画の説明会が開催された。  今回発表された中期経営計画(2018年3期~2020年3期)では、「強みの拡大再生産」、「経営資源の徹底的な最有効活用」、「意思決定の質とスピードの向上」をテーマに、「前中期経営計画期間までの収益基盤強化の成果を利益として具現化」と「環境変化の加速をチャンスととらえ、2020年代の更なる成長に向けたビジネスモデル革新を推進」の2つを計画のポイントとして取り組むと同社執行役社長の吉田淳一氏が発表した。
 まず「前中期経営計画までの収益基盤強化の成果を利益として具現化」においては、丸の内エリアを中心とする大型プロジェクトの竣工や稼働付与を挙げる。「大手町パークビルディング」や「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」といった既存ビルの良質的な稼働、また現在開発中の「(仮称)丸の内3―2計画」を竣工させ、確実な収益獲得に三菱地所グループ全体でブランド力を強みに取り組む。また海外事業の拡大・進化や「回転型投資」のバリューチェーン活性化にも注力していくと発表した。
 また「環境変化の加速をチャンスととらえ、2020年代の更なる成長に向けたビジネスモデル革新を推進」においては、事務所スペースの提供にとどまらず、「オープンイノベーション活性化」や「最先端の働き方の提供」などを通じて、企業の生産性向上に取り組むと発表。また同グループが注力する「Reビル事業」などをはじめ、社会ストックの有効活用にも引き続き取り組む。
 更に住・生活関連アセットにおいては賃貸・販売の範囲にとどまらず、高度化・多様化する「住む、食べる、遊ぶ、買う、憩う」などのニーズに応え、くらしの豊かさ・快適性向上に努めていくと発表した。




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