不動産トピックス
今週の一冊
2025.01.27 10:26
100年企業戦略 第2版 「持たざるから「持つ」経営へ
著者:宮沢 文彦
出版:東洋経済新報社
発行:2024年12月31日
価格:1650円(税込)
本書は、2018年6月に上梓された著書「東京一極集中時代の100年企業戦略」を改訂したもの。著者はボルテックス(東京都千代田区)の社長を務める宮沢文彦氏である。
ボルテックスが手掛ける「区分所有オフィスR」は、東京都心のプライムエリアに建つオフィスビルをフロア単位や区画ごとに分譲する商品で、同等の予算で1棟ものの物件を取得するより高品質で資産価値の高い不動産を取得することができ、流動性の高い資産運用を実現できる点に特徴を持つ。希少性の高い不動産は将来的な値上がりが期待できることから、都心の一等地に建つ不動産から得られる収入は著者が述べる「100年企業」を目指す上で重要となる。
東京都心の不動産が長期的な視点から価値が下がりにくいとする要因を、人口動態や災害リスク、再開発の状況などから本書は解説。また都市政策の権威である明治大学の市川宏雄名誉教授との対談も収録。都心の上質なオフィスへのニーズと今後の展望について、両者が意見を交わしている。