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丸紅不動産 東梅田三井ビル等大阪中心に購入 200億円を投じビル7棟を取得
1997.11.01 17:34
丸紅不動産(東京本社・東京都中央区)では、オフィスビル賃貸事業を強化し、本格的な展開を図る。同社では、今年度中に約100億円を投資し、オフィスビル7棟を取得した。また、「築年数が浅く、比較的リーズナブルな価格のビルは、さらに購入する予定で、ビルだけで無く、優良地に関しても積極的に手掛けていきたい」(田中靖専務取締役)と話している。
丸紅不動産が東京エリアで購入した物件は、「丸忠日本橋ビル」で、今年3月に取得した。同ビルは、都営地下鉄浅草線、新宿線などの「東日本橋駅」、総武線の「馬喰町駅」などにも徒歩数分の立地に有り、好アクセスを臨めるビルだ。地上8階建て、基準階面積約68坪と小規模物件だが、平成6年3月竣工とインテリジェント機能を備えているのが強み。購入金額は10億円未満。
一方大阪では、三井不動産より「東梅田三井ビル」を購入。JR大阪駅、地下鉄梅田駅より徒歩数分の立地に建つ同ビルは、地下1階・地上9階、延床面積約2500坪の事務所ビル。現在、テナントには証券会社、旅行会社、広告代理店等で満室稼働を続けている。さらに、今年の4月からは地下1階に飲食施設もオープンした。購入金額は約50億円。尚、東梅田三井ビルの名称は、平成10年1月より、東梅田パークビルに名称を変える。
その他、昨年11月には、大阪市内の「天満橋パークビル」(地上8階建)、大津駅前の「上原ビル」(地上7階建)を今年の2月に、3月には本町駅前の「アクシス御堂ビル」(地上9階建)等を取得。計約100億円の事業化規模となる。
今後は、さらに100億円程度の予算を計上し、ビル用地取得なども検討する予定。