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コンステック 5万件の実績背景に民間物件受注へ

1997.10.21 10:41

 コンクリート構造物の検査・診断・施工等を手掛けるコンステック(大阪府枚方市)では、今後民間ビルを念頭に入れた事業の拡充を図っていく方針だ。
 「これまでのビル等の補強工事件数は5万件程ですが、そのうち95%は官庁関連でした」(河内重久常務取締役本部長)。
 同社で現在主に利用している工法は、三菱化学が開発した炭素繊維シートを柱に巻き付けて耐震性をアップさせるもの。従来の耐震補強方法には柱を鋼板で囲い柱の強さを増す方法があるが、その方法だと思い鋼板の運搬や取り扱いが困難。さらには火気の発生も問題だ。しかし、炭素繊維シートでは、これらの諸課題を解決。トータルコストのダウンも実現した。
 「当社の最大の特長は独自の方法による施工前の調査・診断。構造計算を適確に行うことにより炭素繊維の量等の工事ロスを防止します」(河内常務)とのことだ。




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