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JTが分煙システムを構築 竹中と提携し新空調の開発にも成功

1997.10.21 10:44

 日本たばこ産業(JT・東京都港区)では、竹中工務店と提携し「新アンダーフロア空調」の開発に成功している。これは喫煙者と非喫煙者が共存できるオフィス環境の実現のため両社が各々の保有する技術を活用して共同開発を実施、煙草の煙の拡散防止を実現したもの。床下から空気を吹き出し、人やOA機器などの発熱による上昇流を活用して床面から天井への空気の流れをつくり、煙草の煙を拡散させずに天井から除去する。従来のアンダーフロア空調と同様に、二重床内から室内へ空調空気が送られるが、室内への空気の吹出し方式を旋回流方式から、床面に沿って水平方向に送り出す方式としたため吹出し空気の流れを感じることがほとんどないのが特長。JTでたばこの煙の流れをコンピュータシミュレーションや可視実験により解析しコントロールする技術を培ってきた。
 「これまでもJR東日本を提携し、車両空間での分煙システムの構築も手掛けてきました」(羽澄康則営業推進部課長)とのことだ。




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