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トルネックス オフィスや病院等9000箇所で導入 人工竜巻など活用した分煙機器

1997.10.01 12:28

 分煙環境の創造に務めているトルネックス(東京都新宿区・松井周生社長)では、人工竜巻を使ったオフィススペース用分煙機器「トルネックス・テーブル」の販売を手掛けている。その仕組みは次のようなもの。
 周囲に4本の柱を立てエアカーテンを生じさせる。
 それが旋回気流となり、煙草の煙を伴って中央に据えてある機器の中心部に吸い込まれるわけだ。
 つまり、四方の柱に沿って空気のバリアをつくることにより、煙が喫煙エリアの外に漏れず即時吸収されてしまう。そのためわざわざ喫煙ルームを設ける等の必要がないのが特長だ。
 「従来の空気清浄機は煙の発生後徐々に吸引し清浄化するというものでした。この意味では真の分煙機器とはいえないのでしょうか」(島田修治マーケティング部SP担当)
 同機器は、その技術力が評価され、「第10回ニューオフィス大賞」を受賞している。営業方法は代理店方式をとっており、北海道から九州まで37店を抱える。
 なお、同社では人工竜巻のほかに、負圧制御、ダイレクト吸引等の技術を開発しており、機種もバラエティに富んでいる。これらの導入場所はオフィスや工場、官公庁、病院、空港等幅広く、今年8月現在で9000箇所を数える。ちなみに代表機種「トルネックステーブル」の価格は256万円。




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