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フジタ ビル風自動予測システム発売 データ化で報告書作成が2日に
1997.09.01 13:11
フジタ(東京都渋谷区)は、ビル風自動予測システム「春うらら」をコンカレント日本(東京都台東区)を通じて発売した。
同システムは、建物の形状と風向きを入力するだけで、ビル風をパソコンが予測するもの。従来、ビル風を予測する方法として主流とされてきた机上検討は、風に関する専門知識を必要とするため、検討から報告書作成までに2週間かかっていた。今回、発売されたシステムは、気象データや多くの風洞実験結果をデータベース化し、パソコンに取り込んで自動化したことで、2日間に短縮された。
「風速増加域検討プログラム」と「報告書作成プログラム」から構成されているが、データが蓄積されており、かつ報告書は自動的に作成されるため、専門家でなくても顧客のニーズに迅速に対応できるようになった。
また、強いビル風が発生すると算出された場合、植栽などの防風対策物を配置して、防風効果を示すことが可能。ウィンドウズ対応で95万円。