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「中座くいだおれビル」3月26日開業 道頓堀に新たなフードエンターテインメントビル
2025.02.10 17:31
野村不動産マスターファンド投資法人(東京都新宿区)と野村不動産コマース(東京都新宿区)は、大阪市中央区で運営する商業施設「中座くいだおれビル」を3月26日にリニューアルオープンすると発表した。
同ビルは大阪市中央区道頓堀の芝居小屋「中座」の跡地に立地。延床面積8280・08㎡、地上6階地下1階で、2004年に竣工し2017年に野村不動産マスターファンドが取得した。2009年に閉店した飲食店「くいだおれ」の名称を借り受け、マスコット人形の「くいだおれ太郎」もビル内に移設されている。
ビル内には吉本興業(大阪市中央区)が運営するレストランシアターや複合エンターテイメント施設などが新たに出店。吉本興業が初めて道頓堀でオープンさせる「よしもと道頓堀シアター」は、「吉本興業所属の芸人・社員の自由な発想を表現する大阪の新たな企画開発の場」となり、休日には寄席公演も実施。年間1400万人を見込む大阪への外国人観光客や、4月に開幕する大阪・関西万博も意識したインバウンド公演の対応型拠点を担うとともに、レストランシアターとしての機能も持った多様なエンターテインメント空間を目指す。
複合エンターテイメント施設「GIRAFFE Japan」は、時間帯ごとに異なる3つのコンセプトに変貌し、訪れるたびに新たな発見と驚きを提供する。日中は道頓堀らしさを継承しつつ最先端のXR(クロスリアリティ)技術を駆使した文化体験の場、夜は世界的なパフォーマーがプロデュースするショーと伝説のナイトクラブが融合したステージを提供。「あらゆる世代・国籍の人々が集う、総合エンターテインメント空間が誕生する」という。
ほかにも全国展開するアミューズメント施設の出店が決まりるなど、エンターテインメント要素の強いテナントが出揃った。野村不動産コマースでは、「大阪の食、エンタメ、中座の文化を体験できる数々のスポットなど、『大阪の楽しさをギュっと凝縮した』フードエンターテインメントビルとして再出発する」としている。