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「西日暮里」駅前で大規模再開発が本格始動 46階建て住宅棟と10階建て商業棟を開発へ

2025.02.10 17:49

 西日暮里駅前地区市街地再開発準備組合と東急不動産(東京都渋谷区)は3日、地権者と推進している「西日暮里駅前地区第一種市街地再開発事業」における市街地再開発組合の設立が1月31日付で認可されたと発表した。竣工は2030年度を予定している。
 計画地は東京都荒川区西日暮里の約2万3000㎡のエリア。JR山手線、京浜東北線、東京メトロ千代田線、都営日暮里・舎人ライナーの4路線が利用できる「西日暮里」駅から徒歩1分の場所に位置する。「日暮里」駅からは成田空港へダイレクトでアクセス可能で、観光地として外国人観光客に知られている「谷根千エリア」や「文京エリア」も徒歩圏となっている。
 恵まれた立地の一方で、エリア内では広場や緑の不足、築古建物による安全性・防災性の不備などが課題となっている。計画ではこれらを解決してエリアのさらなる魅力を高めるため、住宅、大規模商業施設、ホール(コンベンション施設)、事務所、文化交流施設、保育施設、屋上庭園などを開発し、新旧の魅力が融合した街づくりを目指す。
 再開発計画では、延床面積約10万9150㎡、地上46階建ての住宅棟と、延床面積約5万5000㎡、地上10階建ての商業棟を建設。前述の用途に供するほか、駅から続く歩行者用デッキの整備も予定されている。
 東急不動産では、「これまでに培ってきた複合再開発事業におけるノウハウと経験に加え、グループ全体で持つ幅広い事業領域を生かしながら、地元の地権者、周辺地域の住民、事業関係者と共に、次の段階である権利変換計画認可へ向け事業を推進し、東京の新たなランドマークとなる街づくりの実現に貢献する」とコメントしている。




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