週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

北海道内初の「WeWork」開設へ　いちごが札幌市で開発中のオフィスビルに

2025.02.10 17:50

　いちご（東京都千代田区）は４日、札幌市中央区で開発を進めている新築オフィスビル「ＴＨＥ　ＶＩＬＬＡＧＥ　ＳＡＰＰＯＲＯ」に、フレキシブルオフィス「ＷｅＷｏｒｋ」の北海道初の拠点開設が決定したと発表した。竣工は４月１５日を予定している。
　立地は札幌市中央区北二条西。地下鉄「さっぽろ」駅から徒歩２分、地下鉄「大通」駅から徒歩４分、ＪＲ「札幌」駅から徒歩６分に位置し、札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」に地下で直結している。
　建物は敷地面積９９０・２０㎡、延床面積約１万２２９３・１３㎡、Ｓ／ＳＲＣ造地上１３階地下１階。いちごのオフィスブランド「ＶＩＬＬＡＧＥ」シリーズの第３弾で、コンセプトは「Ｐｏｗｅｒ　Ｌｉｎｋ　Ｖｉｌｌａｇｅ　－つなぐ－」。建築デザインは「Ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ　Ｏｆｆｉｃｅ」をコンセプトとし、オフィスフロア、企業間、エリアという３つのコミュニティの形成を図るという。
　また、ビルにはソフトバンク（東京都港区）と連携してスマート化された最先端ビル設備や通信設備を導入する。オフィスのＤＸ化を加速し、現代の働き方に最適なオフィス環境を提供する計画という。
　ＷｅＷｏｒｋは前述の通りビル内に拠点の開設が決定しているほか、国内約４０拠点で培われたフレキシブルオフィス運営のノウハウを生かし、ワーカー同士のコミュニケーションを活性化する共用ラウンジをビル内にプロデュースする予定。
　災害対策としては、新耐震基準の１・２５倍の強度に加え、制震性能を付加し、７２時間の電力供給が可能な非常用電源も備える。
　環境対策としては、「ＣＡＳＢＥＥ札幌」Ａランク、「ＺＥＢ　Ｏｒｉｅｎｔｅｄ認証」の取得を予定している。
　「ＷｅＷｏｒｋ」は、世界３７カ国６００拠点以上に展開するフレキシブルオフィスブランド。日本では２０１８年２月にサービスを開始し、現在はソフトバンク１００％子会社のＷｅＷｏｒｋ　Ｊａｐａｎ（東京都港区）が国内７都市約４０拠点で運営している。