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阪神電鉄 ハービスOSAKA開業に続き旧福島駅跡地開発も着手 24階建て、延床面積約1万3千坪 ツインビルの北棟がオフィスに
1997.08.21 16:28
阪神電鉄(大阪市福島区)では、今年3月に竣工した「ハービスOSAKA」の西梅田開発・第一期計画に続き、大阪市福島区の旧福島駅跡地開発にも着手した。概要をレポートする。
阪神電鉄(大阪市福島区)では、不動産開発事業の積極化を図っている。
同社は、大阪・西梅田に建設を進めている超高層ビル「ハービスOSAKA」を今年の3月に計画通りオープンさせた。この西梅田さいかいはつは、阪神グループが約600億円の資金を投入して建設を進めていたもので、これらの第1期事業として竣工した複合型ビルだ。
地下5階、地上40階、高さ190メートルを誇る超高層タワーは、7階から22階がオフィスフロア(基準階面積・約450坪強)。1階から6階の一部と、24階から37階がホテルとして使用される。因みにホテルはThe Ritz Carlton Osaka(ザ・リッツ・カールトン大阪)が開業している。
これらの第1期工事終了を受け、阪神電鉄では第2期工事に着手するもので、予定では、ハービスOSAKAの隣接地に、同様規模の40階建ての超高層ビルを建設する計画で、平成10年春の着工、平成14年の完成を目指すもの。またハービスOSAKAとは、途中階の空中廊下で結び、高層ツインタワーになると見られる。
一方、旧福島駅跡地(大阪市福島区)では、阪神電鉄と杉村倉庫とで、共同のビル建設を進めている。この福島共同開発ビル(仮称)は、地下2階、地上24階のツインビルで、南棟と北棟は地下及び10・11階の部分で連結出来る構造の複合ビル。予定では、北棟の3~9階部分、約1200坪強が事務所スペースとして貸し出され、残り部分がホテル、宴会場、レストランなど商業施設で使用される計画。また20階建てのマンションも同時に建設される見込みで、総事業費用は約190億円。平成11年春竣工を目指している。