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<トピックス>事務所ビルで月間約26万円を削減 木村技研開発の節水洗浄装置
1997.08.21 16:38
木村技研(東京都港区)は、トイレの節水洗浄装置「アクアエース・プライベート」をJR総研と開発し、販売・施工している。大手町事務所ビルのケースでは、同装置を設置する事によって、月間で44%の節水ができ、約26万円の経費削減となった。
同装置は、トイレの水洗バルブをノータッチセンサー式の同商品に交換するだけで設置が可能。5年契約のレンタルシステムでは、基本料金は1台につき、月額2250円、及び仕様者数がカウントされ、1回の洗浄につき、4円が必要だ。取りつけ費用は無料。ちなみに、東京の水道料金では、1台につき、1日で16人が使用すれば、レンタル料金はペイできる。
販売会社の加洋では、「導入の際は事前に従来型バルブでの使用水量を1週間無料で計測し、メリットを確認してから設置しています」(樋園洋一顧問)
システムは、1回の使用水量を適用に設定する方法。従来の洗浄に使われている水量は大便、小便に関係なく、平均して1回にリットルの水が流れている。同装置は、大を12リットル、小を6リットルと設定し、使用水量を調節して節減するもの。節減方法は、JR総研と共同でトイレの滞在時間を調査し、2分30秒を大便小便の境界と定め、トイレのドアを閉めて、センサーが使用者を検出すると、その滞在時間によって、自動的に水量を調節してくれるというもの。滞在時間が10秒以下の時は、洗浄しない。また、使用頻度が高くなると、自動本流が起こり、つまりを防止する。