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フジテック コスト競争力が一段と向上 グローバルスタンダード実現「新型エスカレータ」新発売!!

1997.07.21 14:20

 フジテック(内山正太郎社長)では、フジテックフロンティア(栗岡辰巳社長)と、グローバル・スタンダード(世界標準規格)の新型エスカレータ「Vシリーズ」を商品化、新発売する運びとなった。
 従来、エスカレータを世界市場で販売する場合、BS(英国規格)、ANSI(米国規格)など、各国の規格に対応させる必要があった。しかし、今回グループ各社の研究開発部門設計等の全面見直しにより、部品などの共通化を最大限図る事で、グローバル・スタンダードを実現したもの。
 また、この「Vシリーズ」では、エスカレータ本体重量の軽減や、構造部品の新開発により、コスト削減も可能にした。さらに、納期面でも、生産・据付工程の低減により、従来製品に比べ、日数を大幅に短縮出来る。
 具体的には、コンピュータによる構造分析を行う有限要素法(FEM)などの最新技術を駆使する事で、エスカレーター本体重量の10%削減、構成部品の30%減を達成した。納期も従来に比較して約30%短縮し、コスト低減を図っている。
 フジテックでは、初年度に、年間100億円の売り上げを見込んでいる。




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