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三井不動産販売 三井不販と日本ナイトフランクが業務提携 海外投資家に国内不動産仲介を強化 売却等のコンサルティングも推進へ

1997.07.01 14:56

 三井不動産販売では、日本ナイトフランクと、国際仲介を中心とする不動産コンサルティング業務を推進する、業務提携を行った。海外からの不動産投資がさらに加速する事が考えられる現在、投資家ニーズへ適格に対応する事が急務。今後は、双方のノウハウを活用し、海外投資需要を掘り起こす。
 三井不動産販売(東京都新宿区・横山宏明社長)では、海外の投資家に対して、日本国内の不動産仲介を強化する為、日本ナイトフランク(東京都港区・林道三郎社長)と業務提携した。業務協定締結は、平成9年6月16日。
 日本ナイトフランクは、不動産仲介・鑑定、資産管理、賃貸管理等で、世界23ヶ国、98拠点にネットワークを持つ、ナイトフランクの日本法人だ。
 この提携により両社は、今後日本の不動産に対して投資を積極化させている、香港、シンガポール等アジアを始め欧米の海外投資家に向けて、国内の不動産物件を共同で仲介する。
 また、提携では、両者は協力して、国内に拠点を持たない、海外投資家の保有する国内物件の建物管理、賃貸管理等のサービスも行う。さらに、海外の業務用不動産を有する、日本の投資家には、日本語による鑑定サービスや、稼働率の改善、既存の借入金の借り換え、売却等のコンサルティング業務も行う予定だ。
 こうした背景には、大阪の梅田三井ビルや、東京汐留等の旧国鉄用地の落札などで、国内の優良不動産に対する投資ビジネスで、シンガポールなどのアジアを中心とした投資家が活発な動きを見せている為。
 今回の提携で両社は、ナイトフランクの国際的ネットワークと、三井不動産販売の国内における全国的なネットワークを活用し、より海外投資家のニーズを把握し、新規需要を掘り起こしていく考えだ。




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