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<トップインタビュー>産業・商業用施設の転貸実績630件 大阪・広島・福島・仙台など全国展開開始
1997.07.01 15:01
幸洋コーポレーション 管理部部長 田宮昭氏
―御社は、産業用施設や商業施設のサブリース事業の草分けと伺っていますが。
田宮 当社は昭和56年から、土地や倉庫を地主から長期間借り受け、転貸する事業を展開しています。首都圏で事業を拡大し、これまで630件以上の実績があります。
―土地や建物の仕込み方は。
田宮 地元不動産業者や建設業者など、当社のパートナー約200社からの情報や金融機関からの情報を得て、営業しています。
―転貸の仕組みは。
田宮 遊休地をもつオーナーに、平屋か2~3階建の汎用倉庫を建設してもらい、これを当社が借り上げて、テナントに貸します。倉庫の建設費はオーナーが負担し、当社が設計施工して、内装費はテナントが負担します。
―既存建物の転貸は。
田宮 経年化したものは、当社が転貸できる程度にリニューアルしてもらいます。
―テナント付けは。
田宮 建築期間中に不動産会社や建設業者の協力も得て、テナントを捜します。現在のところ、在庫を含めた空室率は6%です。
―契約期間は。
田宮 新築した物件は10~15年。リニューアルしたものは10年前後と短くなります。契約期間後、使用できる状態であれば、再更新となりますが、当社がこの事業を始めて16年ですし、当初の契約は短期だったため、その例はまだありません。
―借り上げ時の最低条件は。
田宮 接道幅が6メートル以上で、トラックが出入り可能な郊外型の土地です。
―賃料は。
田宮 3年毎に見直し、周辺相場をもとにオーナーと相談の上、決定しています。
―全国展開すると伺いましたが。
田宮 今年10月から、大阪を始めとして、広島、福島、仙台、名古屋にも進出する予定です。