週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

三浦工業 中空系膜で配管寿命が5倍に 住友信託銀行府中ビルにも導入

1997.06.01 11:17

 三浦工業(松山市)では、配管防食用脱気装置「Zプリサーバ」を販売している。同製品は、配管の腐食原因となる水中の溶存酸素を中空糸膜を通して排気するシステムだ。
 通常、給水中に含まれる溶存酸素濃度は、1リットル当たり8~10ミリグラムだが、同システムを利用することにより、20分の1の0.5ミリグラムにまで除去できる。
 これによって、赤水は防止され、配管寿命は約5倍へ延命される。工事は3日~7日で行い、断水は半日だけだ。通常の更新・更生工事に比べ、約10分の1に当たる短期間で施工できる理由は、脱酸素システムのユニットが工場で作られており、それを現場へ運んで給水タンクに接続するだけで工事が完了するため。
 同製品は、薬品を使用せず、また、残留塩素を除去しないため、安全性が高い。
 住友信託銀行府中ビルや安田火災海上保険相互会社、ライオンズマンション豊平、北里大学など、実績は多い。




週刊不動産経営編集部  YouTube