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アコス 米国式清掃技術を本格的導入 約30社の同業者募り用具輸入代行も開始
1997.04.21 10:56
ビルメンテナンス会社アコス(東京都八王子市・山田長司会長)では、アメリカの清掃方法を習得するとともに、床用の清掃用具も直接輸入して使用する方針を固めた。
同社はこれまで、国産の清掃用具を使用していたが、山田会長がアメリカへ行った際、視察先の床が顔が映るほど光っていたのに驚き、現地のスーパーで夜中の12時に清掃方法を教えて貰ったのがきっかけだった。
「アメリカの清掃道具は様々な人種が使用するため、マニュアルがしっかりしており、操作性が優れているため、使用するワックス自体は国内と変わらずとも、道具と方法の導入で清掃状態が改善できる」(山田長司会長)。
現在、受注先の複合スーパーで試験的に使用しているが、評判が良いため、今後はすべての現場で順次アメリカの方式に変更する予定だ。
清掃用具の購入については、山田社長が直接現地のメーカーに出向き、買い付けた結果、輸入すると定価100ドルのものが、船による輸送方法を使用して50~60ドルの価格で入手できることになった。そこで、同業者約30社を募り、輸入代行を行うこととした。これは新たに倉庫を借りたのでは余分なコストがかってしまうことが大きな理由。その際の手数料は1割。
故障については、経験上ある程度修理することが可能なため、部品だけを調達する方針だ。