不動産トピックス
快刀乱麻
1997.06.01 14:19
▼ニューヨークでは、”電脳マンション”(サイバーアパート)なるものが注目を集めていると言う。これらは、高速インターネット回線など、最新の通信設備を完備するハイテクアパートメントを指す。中でも、今年2月に販売を開始した、マンハッタンの高層アパート、「グランド・ミレニアム」は、最大12本までの電話回線に、高速インターネット回線、さらにはケーブルテレビなど、ハイテク設備がずらりと揃っているのが売り。また、ボイスメールや電子メールのアドレス提供のサービスを受けられる程の充実ぶりだ。しかし、当然の事ながら、価格も36万ドル(約4200万円)から、340万ドル(約3億6000万円)とこちらも破格。だが、全202戸の内、売れ残っているのは、条件面でマイナスを否めない数戸のみと言う。▼購入しているユーザーは、投資専門会社のオーナーやウォール街に働く証券マンなど、インターネット利用を欠かせない人々が中心だ。勿論、住宅選びにはこうした、ハイテク装備だけで無く、安全性、交通の利便性など、理由は様々だろう。こうした事は、何も住宅物件だけで無く、オフィスにも言える事。その地域に合うビル作りが、これからは求められる事は言う迄も無い。いかにユーザーのニーズを把握するかが重要になる。