週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

資生堂 銀座中央通りの自社ビル建て替えへ 一部のレストランは周辺に分散

1997.03.21 16:25

 資生堂(東京都中央区)では、銀座7丁目の自社ビル(9階建て、1フロア約100坪)の建て替えを平成11年完成をメドに実施する。3月いっぱいで同ビルを閉鎖し、5月中には解体を開始する予定だ。
 今回の建て替えは、水回りを中心とした設備の老朽化に伴うもの。「竣工から30年以上が経ち、大規模な改修を行うよりはいっそのこと建て替えたほうがベストと考えました」(同社広報部)。
 同ビルは、銀座中央通り沿いに位置し、レストランやカフェテリアを併設、35年間に渡って銀座の顔となっていた。レストランの一部は、今春オープンに向けて急ピッチで建設が進められている「ザ・ギンザ4丁目店」の1階に移転し、引き続き営業を行う。
 また同社では、同ビルから数件隣の同じ銀座中央通り沿いにある太陽ビルディング1階(約160平米)に、洋菓子販売と1部カフェテラスを併設した店舗を6月下旬をメドにオープンさせる。
 このビルには、今年2月まで大手ファーストフードチェーンのマクドナルドが入居していたフロア。同ビルはマクドナルドが撤退後、1週間も経たずして新興企業を中心に10社以上が坪約10万円、保証金坪約600万円という高額条件で名乗りを挙げたほどの好立地にある。同社では契約条件を明らかにしていないが、仲介会社によれば、ほぼ前述に近い条件で成約となったようだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube