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リンテック ガラスの飛散を防止するフィルム 東京ファッションタウンなどに実績
1997.03.21 16:26
リンテック(東京都板橋区)では、ガラス飛散防止効果の高いフィルム「ルミクール」を販売している。
同製品は、強靭なポリエステルフィルムと、粘着力の高い特殊粘着剤を使用したもので、ひずみや衝撃、爆風など様々な実験で飛散防止効果が実証されている。自然光を生かしながら、太陽熱エネルギーを最大84%カットするため、直射日光の当たる窓際などの暑さやまぶしさを減少する。また、室内温度の均一化が図れるため、夏場の冷房効果や冬場の暖房効率も高まり、年間を通した冷熱費用の削減にもなる。
ルミクールは、73年に起こった第1次オイルショック以降、機運の高まった省エネルギーのニーズから、熱線遮断効果のあるウィンドーフィルムとして開発された。その後、78年の宮城県沖地震を契機として、ガラス飛散防止対策機能を付加してできた製品。建設省や各自治体では、<窓ガラス等の安全対策に関する通知/通達>により、飛散防止用のガラスフィルムをガラスの裏面に張る方法などを改修指導している。
同社のこれまでの実績には、東京ファッションタウンや東京芸術劇場、大阪駅ビルなど多数。