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システムセンター ゴミ袋のコスト削減 年間500枚使用で2万4000~5万4000円安 炭カル混入ゴミ袋のスクラップをリサイクル利用

1997.02.21 16:49

 システムセンター(東京都北区)では、東京都23区内に限定し、通常販売されている45リットル入りゴミ袋に結び目の部分を付け、通常品の1.5倍の強度を持つ商品を1月26日から製造、販売している。商品名は「らくらくバック」。この袋を使用することで、年間500枚使用の場合、2万4000円から5万4000円の経費削減が可能だという。
 東京都では、12月1日から事業系ゴミが有料化になったが、45リットルの袋に対し、243円のシールを貼ってゴミとして指定場所に出さなければならない。この場合、通常ゴミ袋の両端か袋を一本にして結んで出すため、例え45リットル入りの袋でも定量まで入っているケースはまれだ。要するに貼ったシール分のゴミが入りきらない。システムセンターでは、福井市において推奨されている結び部分付きゴミ袋に注目し、その方法を取り入れた。1.5倍の強度を持たせた理由は、利用者がゴミ袋にゴミをつめこむため破れやすいという問題の解決を図るため。同社は12年前からゴミ袋を製造しているメーカー。東京都で推奨されている炭酸カルシウム混入のゴミ袋を製造する際には1ヶ月で3000トンのスクラップが出ることに着目し、これを原料としてゴミ袋を製造している。そのため、淡いグリーンの色が着色されたものになる。勿論、東京都推奨だ。受注はすべて電話、ファックス、E-メールなど通信販売で行っており、工場からの直接配送で、費用は無料。価格1ケース(400枚入り)当たり6000円。




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