週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
トータルサービス 生保系キャピタルへ第三者割当実施 店頭公開実現へ向け受注拡大狙う
1997.02.01 17:11
外装保全業のトータルサービス(東京都新宿区)では、2月5日より生保系キャピタル12社に対し合計2400万円の第三者割当を実施する。
これは2001年の店頭公開へ向けて、同社の主力である外壁洗浄の受注拡大を狙ったもの、主な割当先は、ニッセイ・キャピタル、三生キャピタル、東京海上キャピタルなど。これにより同社の資本金は6600万円から7800万円に増加する。
同社は前出の事業のほか5つのフランチャイズ事業を全国展開しているが、このような無店舗型サービス業のフランチャイズ本部が第三者割当をこれらのような企業に行うことは極めて異例のこと。同社の事業展開が大手企業より注目を集めていることが伺える。
今回、割り当てを行う生保企業は自社ビルのほか、系列企業も含めると日本でも有数の「ビルオーナー」。同社では今後、これら12社の物件の積極的な受注拡大を狙っていく方針。
またた物件での受注営業についても大きな信用を得ることができるとしている。「これで4年後をメドにしている店頭公開に一層弾みがつくと考えています」(広報室・鈴木正人氏)。
同社は「スパークル・ウオッシュ」を始めとするビル等の保全業を中心に現在、全国で約300のFCを擁している。