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住友林業 純木造の大学学生寮が竣工
2025.03.03 11:13
住友林業(東京都千代田区)が設計・施工した東京農業大学(東京都世田谷区)世田谷キャンパスの学生寮「青雲寮(せいうんりょう)」が竣工し、25日に落成式を開いた。建物は純木造3階建てで、国産材や同大が所有する奥多摩演習林の木材を活用した。同大陸上競技部の学生が3月に入寮する予定。
住友林業は木造建築が心身の健康や競技パフォーマンスに与える効果を立証するため、入寮後に同大の協力を得て検証する。検証結果は快適な空間づくりと木造建築の価値向上につなげる。
東京農業大学農友会陸上競技部の長距離ブロック(男子)は、東京箱根間往復大学駅伝競走に通算70回出場した実績がある。木には心理的ストレスの緩和効果や調湿・抗菌作用があり、その特性を生かして学生が心身ともに安らげる快適な空間を構築した。
木材使用量は約300㎥でそのうち約7割に国産材を活用。国産材の約3割は学生が林業の研究や実習で利用している奥多摩演習林で伐採したもので、外壁、食堂の柱・梁、階段に用いることで、学生が木材の生産~加工~利用過程を体感することができる。なお、「青雲寮」の炭素固定量は316・874t。
住友林業では今後も非住宅建築分野での木造化・木質化を推進し、木の魅力を最大限に生かした付加価値の高い商品・サービスを提供していく構えだ。