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「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」始動 スマートシティによる都市インフラ整備
2025.03.03 11:22
南海電気鉄道(大阪市中央区)、e スタジアム(大阪市中央区)、Meta Osaka(大阪市中央区)、Mawari(東京都渋谷区)は、2025年大阪・関西万博の開催に合わせて、まちづくりプロジェクト「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」を始動する。
同構想では、XR(クロスリアリティ)やブロックチェーンを活用したデジタル空間の構築、スマートシティ技術による都市インフラの整備、eスポーツ産業の発展を支える拠点の形成など、都市の概念をアップデートし、来訪者や地域住民にリアルとデジタルが融合する「未来の都市体験」を提供する。
具体的な政策としてはAIエージェントを活用し、多様な人々が在宅で柔軟に働ける環境を提供するほか、なんばエリアを、XR技術を活用した次世代エンターテインメントの発信拠点とし、「3Dガイドシステム」を導入する等アニメキャラクターやバーチャルアーティスト、Vチューバーたちが現実世界と融合するまちづくりを推進する。
「3D ガイドシステム」は、訪問者が仮想の3Dガイドとリアルタイムで対話し、南海なんばターミナルや「なんば」駅前から、通天閣などの観光スポットやエンターテインメント施設を巡ることができる。視覚的に分かりやすく、言語の壁を越えたナビゲーションが可能になる。
大阪が目指すIR(統合型リゾート)を見据え、なんばのスマートシティ化は、生活インフラの向上だけでなくエンターテインメントの新たな形を生み出す。スマートフォンに代わる技術革新により、観光・エンターテインメントの多様化、新しい都市体験の提供、日本が誇る様々なIPの魅力を最大限に引き出し、街自体の価値向上を実現する。