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日本アクアシステム 遠赤外線セラミックにより赤錆防止 ランニングコストはゼロで効果も半永久的

1997.01.21 14:06

 日本アクアシステム(東京都品川区)は、給水管等の赤錆をイオンの力により除去する「アクアライフ」を開発した。
 これは、特殊加工を施した遠赤外線セラミックと磁気との微弱エネルギーにより、水を分子レベルで変化させ、配管内の赤錆による腐食、スケール等の障害を防止することで安全な水を供給するシステム。
 一度取り付けてしまえば、ほぼ半永久的に効果を持続することができ、「動力等を必要としないため、ランニングコストは一切かかりません」(倉田社長)という。
 設置後、約3ヵ月で効果が出始め、約一年間でほぼ黒錆化する。
 機器のサイズはビルの規模にもよるが、水槽容量15~20tの場合、50A(長さ850mm×直径216.3mm)のもので十分対応が可能。その際のイニシャルコストは200万円以内で設置可能だ。
 ただし、このシステムの欠点は、循環式のためある程度の使用料が必要なことと、効果があらわれるまでに半年から1年かかること。そのため同社では、場合によっては設置時に料金を4割、効果があらわれてからその残りの代金を支払ってもらうことも実施しているという。
 更に、同社では設置後の追跡調査も実施。設置前にファイバースコープで現状の映像を記録、その後定期的な映像を記録していくことで、実績作りとともにこれを営業材料にしている。




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