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三菱地所レジデンス 晴海のタワマンで防災訓練を実施 1744世帯を対象に安否確認や防災備品体験

2025.03.17 10:55

 三菱地所レジデンス(東京都千代田区)と三菱地所コミュニティ(東京都千代田区)は2月1日、東京都中央区晴海エリアに立つマンション「ザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス」と「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス」の防災会・管理組合・自治会と協働し、2物件合同の防災訓練を実施した。
 「クロノレジデンス」は2013年10月竣工、延床面積9万9595・18㎡、敷地面積1万4925・81㎡、地上49階地下2階、全883戸。「ティアロレジデンス」は2016年3月竣工、延床面積10万1042・08㎡、敷地面積1万4956・52㎡、地上49階地下2階、全861戸。東日本大震災を受けて三菱地所レジデンスが強化した災害対策基準の適用物件第1号で、震度5強以上の揺れが発生した際に災害対策本部を設置するなど、徹底したマニュアルを策定している。
 訓練内容は各部屋の安否確認・集計、マンホールトイレの組み立て、凝固剤(非常用トイレ)・布担架・救出工具・ウォータータンク体験など。安否訓練では各部屋の住人が「OK」と書かれたマグネットシートを玄関ドアに貼り、安否情報を掲示。フロアごとの防災リーダーが巡回して安否情報の収集を行った。上下移動に負担のかかるタワーマンションのスムーズな情報共有を図っている。
 今回の訓練ではNTTの災害用伝言ダイヤル体験を初実施。同ダイヤルは震度6弱以上の地震が発生した際に開設されるもので、毎月1日と15日に体験利用ができる。参加者は伝言ダイヤルの利用方法を習得するとともに、家族内でどの番号を登録するのか等、情報共有の備えの機会につなげた。
 訓練は住人の参加促進を目的にスタンプラリー形式にしたほか、餅つき大会も実施。安否訓練には2棟で計887帯が参加し、防災意識を高めた。




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