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大阪市中央区で「パティーナ大阪」竣工 カペラのホテルブランドが日本初上陸

2025.03.17 11:12

緑地と連続した歩行空間も整備
 NTT都市開発(東京都千代田区)は、大阪市中央区馬場町でホテル「パティーナ大阪」を竣工させた。
 「パティーナ」は日本初上陸となる、カペラホテルグループ(シンガポール)のライフスタイルブランド。
 立地はOsakaMetro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅から徒歩約8分、JR大阪環状線「森ノ宮」駅から徒歩約10分、大阪城公園と難波宮跡公園に近接する場所に位置する。
 同ホテルは敷地面積約4900㎡(特定街区全体約1万3600㎡)、延床面積約3万8940㎡、地上21階地下3階建て、客室数221室。大阪城の石垣をホテル外壁や客室内アートのモチーフとして取り込むなど、土地とのつながりを感じられる要素を随所に散りばめている。また大阪城公園や難波宮跡公園の緑地と連続した歩行者空間を整備する。
 客室は標準面積50㎡。
 施設としてはスパ・フィットネスやレストラン、国際会議やレセプションに利用できるバンケットホールなどを有する。
 ファサードは大阪城天守閣の真正面に位置していることに配慮したシンプルなデザイン。
 環境対策としてはLow-E複層ガラスの採用などの建物遮熱断熱性の向上、潜熱回収温水器などの高効率機器の導入などにより、「BELS」認定の5つ星を獲得するとともに、「ZEB Oriented」認証を取得。また都市緑化機構(東京都千代田区)が認定する社会・環境貢献緑地評価システム『SEGES「つくる緑」』を大阪市で初めて取得した。
 隣接する難波宮跡公園(北部ブロック)では同社を代表構成員とするグループが、難波宮の後期内裏正殿基壇部・回廊の復元、公園の利便性を向上させる商業施設「なノにわ」や駐車場などの整備を行う。開業・開園は今月28日を予定している。




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