週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
「(仮称)三井リンクラボ東陽町1」着工 ライフサイエンス以外の研究開発ニーズにも対応

2025.04.21 11:13
三井不動産(東京都中央区)は、東京都江東区新砂で「(仮称)三井リンクラボ東陽町1」を着工した。竣工は2026年夏を予定している。
立地は東京メトロ東西線「東陽町」駅から徒歩10分。汐浜運河に面した場所に位置する。同施設は賃貸ラボ&オフィス事業「三井のラボ&オフィス」の「都心近接型」として開発する。建物は敷地面積約9800㎡、延床面積約2万㎡、地上4階。
1階は天井高5・5m、床荷重1・5t/㎡を確保。2~3階はフレキシブルに活用できる分割可能フロアで、1階と4階はスケルトンでの引き渡しとなる。
三井リンクラボシリーズはこれまでライフサイエンス領域をターゲットとしてきたが、今回は工業専用地域の特性を生かし幅広い事業領域で利用できる商品企画とした。大型機器の搬入・設置が容易に行える仕様に加え、大容量の電気供給や効率的なダクトルートの確保に対応しており、ライフサイエンス領域はもちろん半導体、エネルギー、食品、化学、宇宙などの研究開発ニーズに応える。
水辺にはテラスを設けるほか、運河側からもアクセス可能な通用口を設置するなど、汐浜運河に面した立地を生かした開放感のある設計とする。また共用部には社内外のコミュニケーションを促進する「LINK-Jラウンジ」や会議室を設置するほか、カフェやコンビニなどの施設を備える。
三井不動産は一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(東京都中央区、LINK-J)と協働し、場の整備を通じた新産業の創造・育成を展開してきた。今回はライフサイエンスのみならず、多様な領域を包括的にサポートする。