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FCS-labo 民泊用収益物件紹介サービススタート
2017.04.03 14:11
民泊仲介サイト「TRAVEL LABO」をはじめとして、物件のインテリアコーディネートを含めた代行サービス「RE:DECO」などワンストップの民泊サービスを展開しているFCS―labo(東京都千代田区)は今年2月8日より収益物件紹介サービスを始めている。
同社では昨年9月より「不動産投資×民泊」セミナーを開催。同社社員による福岡での民泊物件投資の実例を交えながら、物件を購入した上での民泊運営が利回り面などにおいてメリットが得やすいことを示してきた。総務部の和田大輔氏によれば「地方主要都市では駅前立地でも賃料が低迷、さらには都内では新築マンションが多く建っているために、投げ売りも見られる。民泊投資のしやすい環境になってきているのでは」と話す。そこで今回の民泊投資における収益物件紹介サービスを本格スタートするに至った。
「地方主要都市においてはワンルームの区分所有の物件が割安な価格で購入できる状況です。当社では不動産の経験を持つスタッフも在籍しているため、民泊を想定したバケーションレンタル利用から、通常の賃貸利用、加えて当社で管理運営を行うサブリース利用などのプランを揃えています」(和田氏)
現在は物件紹介のみとなっているが、将来的には宅建業の免許を取得した上で売買仲介にも乗り出したい考え。
「現在国会で議論されている住宅宿泊事業法が成立すれば、不動産投資物件としても民泊は台頭するのではないでしょうか。人口減少が続くなかで、空き家・空室問題も深刻です。民泊としての利用は不動産に再び活用の道を開き、運用利回りを高めた上で、将来的な売却へとつなげることもできるようになるでしょう」(和田氏)
新たな不動産投資、そして価値向上の道が開かれようとしている。