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ダイキン工業ほか ベルトにIoTでアインスを装着

2017.03.27 16:32

ストレス度の計測に関する実証実験プロジェクトを発足
 ダイキン工業(大阪市北区)は22日、自社技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)において、ソフトバンク・テクノロジー(東京都新宿区、以下SBT)、青山商事(広島県福山市)の100%子会社である青山キャピタル(広島県福山市)と共同で、職種や職場環境と人が感じるストレスの関係性などに関する実証実験プロジェクトを今年7月より開始する。
 同プロジェクトでは、クリップ状のIoTデバイスをベルトに装着し、多様な職場で働くモニターの身体活動情報、心拍情報、ストレス度、睡眠情報などの生体情報をリアルタイムに計測。計測した情報をクラウドに蓄積し分析することで、職場環境とストレス度の相関や、就業時のストレス度と就寝時の睡眠状態の相関などを明らかにすることが狙いとなる。
 今度、プロジェクトを通じて得られた検証結果をもとにして、ダイキン工業は新たに人のストレス度に応じた空調の自動制御技術を開発し、快適性だけでなく、生産性も向上するオフィス空間の創造など、空気や空間における新たな価値の創出を目指す。ソフトバンク・テクノロジーは同プロジェクトで生体情報の蓄積から分析結果を可視化できるセキュアなクラウドプラットフォームと、IoTデバイス管理と制御用ソフトウェアのセキュアな更新をMicrosoft Azure、電子証明書、英ARM社のCortex―M、mbed OS、mbed Cloudを利用して実現することを目指す。また、青山商事はビジネスパーソンの体と心、ファッションを組み合わせた新しいヘルスケアサービスの創造を目指す。

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