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2020年東京オリンピックを活用した地域活性化推進首長連合

2017.02.27 16:31

虎の門に「公道」を活用した商業施設「旅する新虎マーケット」開業
 「国際新都心=グローバルビジネスセンター」を目指しまちづくりが行われている新橋・虎ノ門エリア。その中で東京オリンピック・パラリンピックのシンボルストリートにもなる「新虎通り」において今月24日、「旅する新虎マーケット」がオープンした。
 主催は「2020年東京オリンピックを活用した地域活性化推進首長連合(以下、首長連合)」。東京オリンピック・パラリンピックを契機に各地域が特色を生かした様々な取り組みを行うことによって地域の活性化と魅力の発信に繋げるために、広域的な連携を図ることを目的として設立された団体で、現在464市町村が参加している。企画運営を行う「旅する新虎マーケット事務局」には会場となる虎ノ門エリアでエリアマネジメント活動を行う森ビル(東京都港区)も参画している。
 「旅する新虎マーケット」は日本各地の旬の食材を生かしたグルメや厳選されたアイテムなど日本全国の魅力を堪能することができる新しいスタイルの商業施設。都市再生特別措置法に基づき東京都道で初めて道路上に設置される食事施設である「旅するスタンド」をはじめ、三越伊勢丹(東京都新宿区)が日本全国から厳選したアイテムが揃う「旅するストア」、テーマに連動し様々な地域の食材を使ったスペシャルメニューを展開する「旅するカフェ」から構成される。約3カ月ごとに出展自治体が入れ替わり、季節ごとに日本各地の魅力を多様な視点から旧レーションすることで新たな価値を提案する。第一弾となる出展自治体は山形市、湯河原市、高岡市、宇部市、今治市の5自治体となっている。
 虎ノ門エリアでまちづくりに携わっている森ビルのタウンマネジメント部部長・松本栄二氏は開業を迎え、「趣旨にあった運営を行い地方の観光振興や活性化につなげるのが大きな課題。そこをこれからこの場所を使い、ウェブメディアなども活用しながらどうやって皆さんに地方へ実際に行って頂けるようにしっかりやっていきたい」と語る。
 グランドオープン前日の23日にはテープカットセレモニーが行われ、出展自治体の首長や首長連合会長の國定勇人三条市長、世耕弘成経済産業大臣、松本洋平内閣府副大臣、森ビルの『辻』慎吾社長などが登壇。
 國定市長は挨拶のなかで「これから2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催の瞬間まで、日本の、地方の本物の良さをこの新虎通りからお届けする。首長連合460市町村余の魂と力を結集させて日本を、この港区を、東京オリンピック・パラリンピックを盛り立てるべく頑張っていきたい」とコメントした。




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