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新日鉄興和不動産 「ロジフロント越谷Ⅱ」着工
2019.02.04 14:34
物流施設開発事業を促進 尼崎市にも用地確保
新日鉄興和不動産(東京都港区)は1月31日、埼玉県越谷市に物流施設「LOGIFRONT(ロジフロント)」シリーズの首都圏第2弾となる「ロジフロント越谷2.」を着工した。完成予定は2020年2月。
計画では敷地面積1万3348㎡、延床面積2万6919㎡、鉄骨造4階建のBTS型物流施設として建設する。建物は1階に大庇を設けたトラックバースを配置する4階建てのBOX型。梁下有効高を5・5mとし高い保管効率を確保した。アンボンドブレースを採用した耐震構造や全館LED照明、屋上緑化の採用など多様なニーズに対応した物流性能、地震対策、環境仕様となっている。また開発地の西側で2019年2月末の竣工に向け建設中の「ロジフロント越谷1.」と外壁色・デザインを統一させ、ロジフロントシリーズのブランド構築を目指す。
開発用地は国道16号線の内側で、都心から25km圏内。東京外環自動車道「草加」ICから約6kmに位置し国道4号線へのアクセスも良好で、道路の混雑状況に応じた配送ルートの選択が可能となっている。
周辺には住宅エリアが広がるため雇用の確保に有利な立地で、従業員が働きやすい職場環境として空調設備を備えたドライバー休憩室の設置、従業員専用駐車場約50台分、同駐輪場約40台確保、喫煙室設置による分煙環境の整備をする。事務室はOAフロアや空調などの設備を備え、オフィスビルと同等の仕様として従業員の快適性を確保する。
敷地外周部には植栽を配置し周辺環境との調和を図るほか、トラック待機スペースを12台分設置し路上駐車による周辺道路の渋滞を防止している。
新日鉄興和不動産では、開発が進行中の「(仮称)ロジフロント尼崎1.」に続く近畿圏第2弾となる開発として、兵庫県尼崎市に「(仮称)ロジフロント尼崎2.」の開発用地も取得済みだ。大手不動産デベロッパーは、軒並み物流不動産に力を入れつつある。オフィスビル開発が飽和状態に近づくなか、開発に拍車がかかっている。